第八回翔之會
@ 浅草公会堂
昼の部12:00~14:00
初の浅草公会堂。
先着で無料のイヤホンガイドの貸し出しをしてくださっていたので、借りてみました。
事前にあらすじの予習はしていたのですが、やはりイヤホンガイドがあると心強いです。
初心者にはとても有り難い……!
2階の2列目・注釈付きS席でしたが、全く問題なく見られました。
(そしてたった今、注釈付き席のグッズを貰い忘れたことに気づきました……ショック……!!)
■歌舞伎十八番の内 矢の根
親の仇を討つために、正月でも矢の根を研ぐ曽我五郎の話。
洒落ていて、健やかさを感じる作品でした。
衣装は40kgもあるとのこと(イヤホンガイド情報)。
この重さであんなに軽やかな演技をされていたなんて、本当にすごい……!
足踏みのたびにドンドンと響く音は、勇ましさと血気盛んな様子が表れていて、わくわくした気持ちになりました。
全てを聞き取るのは難しかったですが、言葉の響きが心地良かったです。
兄を助けに行くために大根売りの馬を無理矢理奪い、馬に跨って大根を鞭の代わりに使う姿は、滑稽さと爽やかさが混ざったような可愛らしさを感じました。
■二人椀久
こちらは長唄舞踊で、役者の台詞はありません。
遊女松山に焦がれ、彼女の夢を見た椀久。
恋に溺れ、身を滅ぼしていく悲恋は切なく儚いものでしたが、同時にとても美しく見えました。
踊りが素晴らしく、うっとりしながら見ていました。
しっとりとした踊りをイメージしていましたが、憂う場面、華やかな場面など舞台の雰囲気が大きく変わる中で踊りもがらりと変わり、とても魅力的な作品でした。
松山と椀久の盛り上がる場面ではテンポも速くなり、二人の息が合わないと難しい作品なのだと感じました。
妹・愛子さんの松山、とても綺麗でした!
髻を切られた椀久の姿は痛々しくもありますが、色気を感じてぐっときました。
鷹之資さん・愛子さんの父・富十郎さんの映像も見させていただきました。
富十郎さんを拝見したのは初めてだったのですが、鷹之資さん・愛子さんへの愛情が伝わってくるような映像でした。
幼少期の鷹之資さんがとっても可愛らしかったです。
とても貴重な公演を見させていただきました。
見に行くことができて良かったです。