近代日本洋画の名作選展
ひろしま美術館コレクション
@そごう美術館(そごう横浜店)
最近は浮世絵の流れで版画をよく見ていて、日本画も見ることがあるのですが、日本洋画というものは見たことがないな、と思い行ってきました。
知識は全然ないので、好きな作品や気になる人が見つかるといいなぁという気持ちで向いました。
一番印象に残っているのは、最後のコーナーに展示されていた鴨居玲の人物を描いた作品です。
・私の村の酔っぱらい
・私の村の酔っぱらい(三上戸)
・ÉTUDE(B)
・月に歌う
・白い人(A)
見た瞬間、心に熱い刻印を押され、ジュッと焼きただれたような感じがしました。
黒々とした色彩の中に浮かぶ皺だらけの人間の表情が、頭から離れません。
恐ろしくて、それがとても生々しい。
人物からは苦悩ややりきれなさが滲み、人間くささを感じました。
それがとても良かったです。
女性の後ろ姿を描いた作品も、色使いがとても好きでした。
闇を描いたような作品で、綺麗に着飾っていない、現実を映しているという感じがして、強く印象に残っています。
以下、その他に好きだった作品です。
・海老原喜之助/群鳥(枯木)
・正宗得三郎/厳島
・正宗得三郎/瀬戸内海
https://www.hiroshima-museum.jp/collection/jp/masamune_t.html
・ラグーザ玉/菊
https://www.hiroshima-museum.jp/collection/jp/ragusa_t.html
・黒田清輝/洋燈と二児童
・黒田清輝/白き着物を着せる西洋婦人
https://www.hiroshima-museum.jp/collection/jp/kuroda_s.html
いつもとは違う刺激をもらえました。
見に行って良かったです。