明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画-
@神奈川県立歴史博物館(横浜・馬車道)
久しぶりに絵を見に行って来ました。
12時半頃に到着し、手指の消毒と検温を済ませたあと、整理券をもらいました。
5分ほどで呼んでもらえたので、さほど待つことなく入ることができました。
館内の人数を制限してくれているため、展示をゆっくり楽しめました。
今回嬉しかったのは、落合芳幾と豊原国周の作品をたくさん見れたことです。
明治時代の作品は色合いがビビッドで、特に赤と紫の使い方と濃さが印象的でした。
目がチカチカするくらい鮮やかで派手に感じました。
装いや建物、風景が和洋折衷になり、少しずつモダンな雰囲気が出てくるのもこの時代ならではですね。
特に記憶に残っているのは、豊原国周の「俳優六花撰」という作品です。
着物を着た人物と洋傘というバランスがとても好きでした。
月岡芳年・小林年参・歌川芳藤による「徳川十五代記略」もとても好きでした。
もっとじっくり見たかった……!
大正時代の新版画は、川瀬巴水、土屋光逸、ノエル・ヌエットの作品を鑑賞しました。
明治の錦絵と比べるととても写実的で、一気に現代に近付いた感じがしました。
ノエル・ヌエットの作品は一本一本の線が細かく、パッと見はペンで描いた線のように見えますが、柔らかさも感じるところが素敵でした。
これらの作品を彫った人、摺った人もすごい……。
川瀬巴水、土屋光逸の二人の風景版画は、光の描き方がとても好きでした。
夜空で輝く月の光やライトの明かり、朝陽や夕陽など、どの光も美しくてもっと眺めていたいほどでした。
今回久しぶりに絵を見に行って、やっぱり写真ではなく自分の目で見るのが一番好きだなぁと改めて思いました。
とても素晴らしい展示でした。